加筆訂正2021.1.11
マイホームをご計画中のお客様からアドバイスを頂きましたので以下加筆訂正をさせて頂きます。
当社で新築する建物は、数値で言いますとホームページに記載しております様にUA値は0.5~0.65になります。
この地域の低炭素認定住宅(ZEH基準)がUA値0.6以下ですので、特別な事をせず、普通に造っても低炭素認定住宅レベルになります。
以下のブログに記載の沼北町の本社事務所は、2012年に外張り断熱リーフォームを行いましたが、事務所としての使い勝手ゆえ、1階の床は土間コンクリートのまま、また屋根面は断熱リフォームをしておりませんので、建物全体の数値的といたしましては、UA値は1を超えた数値です。
それでも毎日通勤してきて感じるのが、入室した際の体感の暖かさです。
外張り断熱の場合、
1.熱橋が無い事。
2.躯体蓄熱する事。
との理由から真冬前夜から無人状態で更に常時換気した状態でも、出社時の室温と外壁面の表面温度は、ブログに記載しています様に15~16℃と安定しておりますし、更に数字以上の体感の暖かさが得られます。
その秘密を以前サーモカメラで撮影した写真で説明いたします。
まずは一般的な充填断熱のお宅の写真をご覧下さい。
(2013.3.15沼津市、最低気温3.4℃)
・充填断熱内観(完成後)
同じアングルで、壁面をサーモカメラで撮影すると、
あら不思議!柱は断熱出来ないので外部の冷気によって壁の表面温度が下がり、柱の有る部分が一目瞭然です。
それに対して外張り断熱の壁面を撮影しますと
・外張り断熱内観(工事中)
外張り断熱は、構造用合板の外側で断熱するので、壁の中は空気だけです。
さてこちらもサーモカメラで撮影すると、
・外張り断熱内観サーモカメラ
柱も断熱されているので、内壁の表面温度はどこも一緒、加えて、入居後には見えている柱や構造用合板などの構造体が蓄熱体として、暖かさも涼しさも蓄えてくれますので、数値以上の快適さが体感出来ます。
以下本文になります。
2021.1.9
by川崎誠
1月に入ってからの寒波で今日はこの冬一番寒い日になりました。
三島の最低気温は、-3.2℃でした。
沼津市でもAM7:41の外気温は、-1.3℃でした。
さて、外張り断熱リフォームした事務所に入りますと、前日PM7:30から暖房を止めて無人状態、しかも常時換気扇を一晩中運転したままでマイナス3℃以下の外気が一晩中室内に入っていた事務所の室内温度は、15.7℃です。
北側の壁の表面温度は、15.1℃。
マイナス3℃以下の外気を一晩中浴びていた外壁面の表面温度も室温とほぼ一緒です。
更に15℃の事務所に入っても寒くないのは体感温度が高いからなのです。
体感温度が高い理由は、特殊な工事をしている訳ではなく、外張り断熱の効果です。
体感温度は簡単に言いますとこんな式で表されます。
体感温度=(室内温度+外壁面の表面温度)÷2
つまり、仮に室温を20℃まで暖房しても断熱性能が悪く、外壁面の表面温度が10℃まで下がっていると体感温度は15℃。
無暖房をしない当社の事務所のを同じという事になってしまいます。
外張り断熱の場合、外壁面の温度を下げる熱橋が無く、柱や梁などの構造体や壁の中の静止空気が全て蓄熱体になる為、外壁に面した壁や天井面の表面温度が下がり難いというわけです。
しかも当社では、下請けの断熱業者に任せず自社で施工しますので、外張り断熱してもコストアップになりません。
今日は、沼津市根古屋のお宅で地鎮祭です。
外は寒いので風邪を引かない様にしたいと思います。
明日も冷え込みそうですので、三島の住宅の温度をご報告したいと思います。