2022.2.20
先日、ショールームへお越しになられたM様のご質問へのお答えを
参考になる部分をアップしました。
M様
中西工務店の川崎です。
M君が前回ショールームへ来られた時に、基礎蔵以外で気にされていた、
断熱、耐震に関しまして補足の説明をさせて頂きます。
◆断熱性能と省エネに付きまして
当社ではZEH基準のUA値0.6を最低基準にしています。
断熱等級3(UA値0.87)とはかなり違います。
◆6年前に造った私の自宅もUA値0.6のレベルですが
、冬季に就寝前の午後11時頃暖房を停止しても、
次の朝リビングの温度は、15~18℃を保っています。
(第3種ダクト型24時間換気は運転してますので、
一晩中冷気がリビングに入り続けた上での数値です)
この冬、リビングの暖房を15℃で運転したまま就寝したのは、
最低気温が氷点下の予報の出た5日間程度です。
翌朝のリビングの温度は、設定温度より高い18~20℃を
保っていました。
室温が暖房の設定温度より暖かく保たれる理由は、
外張り断熱の躯体蓄熱と輻射熱の効果です。
我が家より断熱性能の良い、HEAT20のG1グレード
(UA値0.56)のお宅のアンケートを、
来週にはホームページにアップしますのでご覧ください。
もちろん、ZEH+やHEAT20のG2、G3レベルまで
性能を上げる事も可能です。
但しHEAT20最高グレードのG3レベルの目標である
「部分間歇暖房での室内温度が、概ね15℃を下回らない」
というの目標を達成しておりますので、ZEHレベル(UA値0.6)で
良いのではと住んでみて感じております。
◆我が家では、毎年の電気代も12月に10000円程度、
正月を挟んで家にいる時間がかなり増える1月でも
最大18000円位ですので、とても省エネルギーだと思います。
入居した年と前年のマンションでの比較資料を
添付しましたのでご参考になさって下さい。
次に
◆耐震性能に付きまして
当社の基準は耐震等級3以上です。
昨今は耐震等級3(相当)を謳う会社が増えていますが
、実際に一棟毎に構造計算をする会社はまだまだ少ないのが実情です。
当社では簡便な仕様規定ではなく、
建築基準法よりかなり厳しい社内基準で全棟構造計算しています。
◆建築基準法よりも厳しい社内基準をいくつか述べます。
・石膏ボードは構造計算に入れません。
(石膏ボードを耐力壁として計算に入れない事は
世界中の当たり前なのですが、なぜか日本の建築基準法では、
石膏ボードを張った壁を構造計算に算入して良い事になっています。
2016年の熊本地震の様な震度7の連続地震の際には、
一度被害の有った石膏ボードでは、2度目の地震時には全く効きません。
当社では以前から世界基準の考え方を採用しております。)
・外壁面を主な耐力壁として構造計算いたします。
(建築基準法では、室内の間仕切り壁も構造計算に
算入して良い事になっています。将来間仕切り位置の変更をする場合、
弱い建物になってしまう事が有りますので、
新築時には極力外壁面を耐力壁として構造計算を行っております。)
これから家づくりをする方にとって
ご参考になれば幸いです。