北米産の漆喰材が入荷しました!
北米から輸入した漆喰材は、今回交渉の末、特価で輸入することができましたので、ほぼ壁紙と同じ価格でご提供できることができそうです。漆喰の入った写真のような缶を「ペール缶」といいますが、およそ75缶、総重量は約10トン! もあります。
これだけあっても家中漆喰を採用されると10軒分程度です。
運び入れるだけでも大変ですが、そこは何十年も前から輸入をしていますので慣れたもの、免許を持った若手の石塚くんがフォークリフトで軽々荷下ろししてくれました。それでもキレイに積むの人力ですから大変ですよね。
漆喰を使ったお家の写真です。写真だとなかなか伝わりづらいですが、リビングの白いところは全て漆喰で仕上げています。消臭効果や天然材料といったメリットは良く知られていますので、採用する際の気を付けたいポイントをご紹介します。
1.寝室や個室にはあまり向かない
これは意外かもしれませんが、漆喰に壁紙に比べ少しですが表面が荒くなります。するとベッドを壁付けしたり、洋服を壁に掛けて吊るすなどして、衣類や布が壁とこすれると衣類や布の方が負けて傷んでしまいます。おススメはやっぱりリビング等です。リビングは壁にくっつけて衣類を掛けたりしませんし、広いリビングで壁に寄り掛かることはほとんど無いので安心して使用できます。
2.アーチの開口を作りやすい
写真にもあるように、アーチ形状の開口を作る際、壁紙を貼るのは中々大変です。しかし、漆喰ならば左官屋さんがコテ塗るように施工しますので比較的簡単にアーチの形状を製作することができます。
3.採用する際は大胆に、広めの面積で使用する
効果やメリットを実感しづらいのはもちろんですが、面積があまり小さいと手間がかかり割高になりすくなります。採用する場合はある程度まとまった面積で使用すると良いと思います。
4.隅の割れはある程度許容するつもり採用する
漆喰には、壁紙と違って水分が含まれています。メリットが調湿効果といわれるだけあって冬場の乾燥時期には湿度を吐き出しますが、その分必ず収縮します。逆に湿度の高い夏場の時期には水分を取込み膨張することになります。このように膨張収縮を1年の間に繰り返しますので、一番収縮する冬の時期は壁の済や際(キワ)に割れが発生し、夏場には膨張してくっつくという様になります。このような変化も楽しめる方には是非漆喰を使用して頂きたいです。
(高気密高断熱の家は外部の湿気を取込まないので、一般的に工法を問わず従来のお家に比べ乾燥します。)
漆喰は、手形を作ったりと造形ができるざいりょ特性を考慮した上で楽しんでご採用ください。
2022年 2月28日