□あなたにピッタリな土地を探す方法
具体的な土地の探し方の前に、是非、知っておいて欲しいことがあります。
それは、多くの人が、自分が本当に欲しいものを知らないということです。
「え~、そんなことないでしょう」
って思いました?
確かに家を建てる土地を探している。それはわかります。
でも、皆さん私のところに相談に来て、
「土地がなかなか見つからないんです?」 って言うんですね。
そんな時、私はこんな質問をします。
「外食する時、お店はどのように決めてます?」 そうすると、こんな返事が返ってきます。
「その時によります」 そうなんです。
まず、何が食べたいか?
日料理食、中華料理、フレンチ、イタリアン・・・。
誰と一緒? ひとり、2人、4人、10人・・・。
目的は? 腹を満たすため、友達との懇親、お客様を接待・・・
予算はいくら? 1,000円、5,000円、20,000円・・・。
これらがわかってれば、行く店は決まりますよね。
しかし、もし、何もわかってなくて、
「どこかおいしい店ない?」 って聞かれても、答えようがないですね。
勘のするどい方なら、もうおわかりですね。
土地選びも同じです。
なかなか決まらない人は、条件を決めないまま探してるんです。
だから、1年経っても自分にぴったりの土地が見つからないんです。
それで、土地探しを始める前に、あなたが決めておくべきことが5つあります。
□土地探しを始める前に決めておく5つのポイント
まず◆一つ目は、不動産の価値をどのように考えているかです。
財産と考えてるのか?それとも、消費するものとして考えてるか?
別な言い方をすれば、日常生活の便が優先か、自然環境が優先かということです。
日常生活の便を優先すると、市街地で駅にも近く、買物も便利な場所になります。 こういう所は、多くの人が住みたいと思います。
ですから、そういう不動産は売りやすいんです。 つまり、財産としての価値が高いんですね。
一方、自然環境を優先すれば、郊外の静かな場所になりますね。 こういう所は、交通の便も、生活の便もよくありません。
だから、いくら安くても、なかなか売れません。 それは、車といっしょで、ローンを払いながら消費していることになるんです。 つまり、財算としての価値は低いということです。
あなたは、どちらかにしますか。
あなたの価値観で決めてください。
もちろん、生活の便がよくて、自然環境も良いところという気持ちはわかります。 でも、どちらを優先するかを決めておかないと、土地探しで混乱します。
もしなかなか土地が決まらないなら、まずここからスタートしてください。
ただし、これって、実はすごく難しいんですよね。 なぜなら、夫婦でもそれぞれ価値感が違うからです。
「互いの価値観を尊重してます」 って言われそうですが・・・
普段の生活ではもちろんそうでしょう。 でも、大きな決定をしなければいけないとなれば話は別です。 家は、一生に一度の大きな買い物ですからね。 お互いの価値観がぶつかります。
◆そこでポイントの二つ目は、お互いの価値観をすり合わせることです。
決して、 「あなたはおかしい」 って言わないでくださいね。
価値観は、人それぞれ違うんですから。 「わたしはこう思うけど、あなたはどう?」 って感じですね。
じゃ、平行線になったらどうしたらいいか、それは一番最後に話しますね。
◆三つ目は、誰(または何時)を中心に考えるかです。
具体的には、旦那さんか、奥さんか、それとも子どもかってことです。
一番多いのが、子ども中心です。
「長男が来年4月に入学するんで、それまでに入居したいんですが。」 そういう人たちは、夫婦二人になったときのことをあまり考えてません。
子どもと一緒に過ごせるのは、10年から15年です。 長くても20年でしょう。
それに比べ、夫婦だけで暮らす年月はずっと長いはずです。 でも、もう、お気づきだと思いますが、 誰を中心に考えるかも、あなたや、あなたの家族が何を優先するかなんです。
もし、あなたが仕事を優先するなら、職場に近いところになるでしょう。 子どもを優先するなら、学校区で探すことになるでしょう。
いずれにしても、誰を中心に考えるかで、住む場所もいろいろ変わってきます。 でも、それが決まれば、絞り込めるんですけどね。
◆四つ目は、予算配分を考えることです。
まず、予算の考え方なんですが、 「今の生活より質を落とさない」 これを、忘れないでくださいね。
と言うのが、家を建てて、生活レベルが落ちる人が多いからです。 特に、目いっぱい住宅ローンを組んでる人に多いんです。 何のために家を建てるんでしょうか? 今より生活を楽しむためではありませんか?
家は建ったが生活は苦しくなった、これでは本末転倒ですよね。 ですから、資金計画はとても大事なんです。
ところで、その資金計画ですが、 ファイナンシャルプランナーなどお金の専門家に相談されることをお勧めします。
どれぐらいの予算が適正か、適切な判断をしてくれます。
「自己資金を貯めてからにしてください」 って言われるかもしれませが。
でも、その時は、そのアドバイスに従ってください。
さて、予算配分についてですが、まずは総予算を決めます。 次に、建物にかける予算を決めてください。 建物の予算が決まれば、総予算からそれを引けば土地の予算(諸費用を含めて)がでます。
ところで、「なぜ建物の予算を先に決めるの?」 って思いました?
それは、土地がない人は、 「まずは土地を」 って思ってて、建物についてあまり考えないからです。
土地を買えばそこに家を建てるわけですから、 そこにどんな家が建つかは知っておかないとあとで困ります。 土地が高かったんで、希望する家が建てられなかったという例がよくあります。 そうならないために、まず、家の予算を決めてください。
◆最後の五つ目は、家に対するご家族のこだわりです。
例えば、海が見える場所とか、眺望とか。
あるいは、○○町とか、学校区とか、駅から5分以内とか。
なぜ、こだわりが最後かというと、数多くの中から絞り込む時に役立つからなんです。
こだわりがあると決めやすいんです。
それに、そのこだわりが実現すれば満足度が高くなるんです。
よくあるのが、あれもこれもでどっちつかずで決めてしまうケースですね。 買ったあとで後悔するのがこのパターンです。
これは家のプランづくりでも役に立ちますので覚えておいてくださいね。 もちろん、こだわりすぎるのはよくありません。
何年たっても見つからないということになるので、こだわり過ぎに注意してください。
で、最後に夫婦や家族の間で意見がまとまらなかった場合、どうしたらいいかです。
やっぱり、こだわりを一つだけ取り入れてあげることです。
一つ実現できれば、それで満足できます。
これ、夫婦円満の秘訣です。
では、また。
□まとめ
□土地探しを始める前に決めておく5つのポイント
◆不動産をどう考えるか?
◆価値観のすり合わせ(共有)
◆誰を中心に考える?
◆予算の配分
◆ご家族のこだわり
※意見がまとまらない場合には、こだわりをひとつ取り入れてあげる。
でした。
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この記事は私が投稿しました。
川崎誠(専務)
土地選び・資金計画・リフォームを得意とし、
目指すはお客様への究極のホスピタリティー。
宅地建物取引士・FP(ファイナンシャルプランナー)
二級建築士の資格を持ち、
お客様の家作りのサポートに徹しています。
お客様の困りごとを何でも自分の問題として
解決方法を考えるのが好きなので、
マイホームのことでしたら何でもご相談下さい。
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