2022.03.31 Thursday
(引用は、静岡ガスさんのシズガス通信です)
■移住希望者が選んだ移住地1位はわが静岡県。
2002年から自治体と連携して地方への移住支援と情報提供を
行っている、NPO法人ふるさと回帰支援センター
(東京都千代田区)が、2021年の移住希望地ランキングを
発表しました。
移住の相談のために窓口を訪れた人の中で、すべての年代で
最も人気が高かったのはわが静岡県でした。
静岡県は以前より各市町と連携して移住フェアやセミナー、
出張相談会等を積極的に開催し、移住希望者に対して親身に
相談に乗っていたことが高評価の要因となったようです。
静岡県が1位になったキーワードは、
「自然豊か」
「首都圏に近い」
「富士山」
「温暖な気候」
移住者が静岡県に求めることは、静岡県に住んでいる我々も
感じていることだと思います。
移住後の生活満足度についても、約9割が【満足】と回答頂いており、
静岡県での生活が充実していることを示す結果となりました。
一方で、移住の決め手は仕事がカギを握っています。
静岡県内で仕事があるか、または静岡県から通勤できるか。
が重視されており、雇用者と移住希望者のマッチングや、
移住者の通勤補助などを充実することで、更に魅力ある移住地に
なることができると思います。
移住実例はこちら
■加速する静岡県の人口減少。
移住人気のアップと比べて心配なのが、静岡県の人口減少の加速です。
県が公表した2022年1月1日現在の県の推計人口は360万55人と
なりました。このままですと2月中に360万人を割るのは確実です。
350万人台は1986年(昭和61年)以来35年ぶりとなります。
静岡県の人口は2006年(平成16年)に記録した379万9,809人を
ピークに年々減少、なんと15年で約20万人も人口が減少して
いるという状況です。これを5歳刻みの年代別にみてみると、
見えてくるものがあります。
以前より、出生率が低下していることで低年齢人口が減少していると
予想はされていましたが、実際の人口減少に大きく影響しているのは、
20歳から40歳までの世代が減少しているということがハッキリ表れています。
これは、若い世代、働き盛りの世代が、仕事を求めて静岡を離れている
ともとれます。移住者の要望と同様、静岡県内において魅力ある仕事を
増やすことが、人口減少を止めるきっかけになるのかもしれません。
■気になるのは、世帯数は増加。その要因とは?
人口が減少する中、世帯数は増加しています。令和2年の
国勢調査結果によると、静岡県の世帯数は1,480,969世帯。
前回調査の平成27年と比較し、約5万1千世帯も増加しています。
人口がピークだった平成16年と比較すると、約12万7千世帯も
増加しているのです。これは、明らかに単独世帯(一人世帯)の
増加が要因であると予想できます。
核家族からの更なる世帯分裂が生じているのです。単独世帯の増加と
いうと、若者の一人暮らしが増加したかのように思われがちですが、
それだけでなく高齢者の単独世帯も増加しています。静岡県の
年代別人口数をみても高齢者の増加は明らかであり、今後は
高齢者単独世帯に対し、様々な支援や取組みを検討していくことが
重要になってくると思います。
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