最近人気のある吹き抜けを採用したいと考えている人は多いでしょう。
今回は吹き抜けのメリットとデメリット、吹き抜けの熱効率を上げる方法を紹介していきます。
□吹き抜けのメリット、デメリット
吹き抜けのメリットは以下のことが挙げられます。
1つ目は冬も明るい空間を作れることです。
太陽の位置が低くなる冬は家に太陽光が入ってきにくくなります。
吹き抜けがあれば、冬でも太陽光を十分に室内に取り入れ、明るさを確保できます。
2つ目は視覚的な広さを演出できることです。
天井が低い家は圧迫感を感じ、部屋が狭く感じます。
吹き抜けがあることによって天井が高くなり、圧迫感がなくなり、部屋が広く感じられます。
3つ目は家のどこにいても家族の存在を感じられることです。
吹き抜けがあることで上下の空間がつながり、どこにいても家族の気配を感じられます。
吹き抜けのデメリットは以下のことが挙げられます。
1つ目は強度面で不安があることです。
吹き抜けをつくるとその分、床の面積が減るため、地震に弱い家になる心配があります。
現在は吹き抜けを採用しても強度が高い家をつくることはできます。
吹き抜けを採用したい場合は必ず強度面の説明を受けるようにしましょう。
2つ目はプライバシーの心配があることです。
吹き抜けは太陽光が入ってきたり、室内から外の風景が見えたりといったメリットがありますが、逆に家の中を見られる可能性があることは否定できません。
吹き抜けを設置する場所を工夫したり、外構を工夫したりしてプライバシー面の不安を取り除きましょう。
□吹き抜けの熱効率を上げるポイント
1つ目はエアコンの選び方です。
吹き抜けを採用する場合、エアコンに表示されている畳数よりも広いものを選びましょう。
畳数が同じものを選んでしまうと、吹き抜けがある分快適な室温にするのに時間がかかる可能性があります。
2つ目は床暖房の設置です。
暖かい空気は上に行くという特徴を持っており、冬はエアコンで暖めた空気が2階に逃げてしまいます。
エアコンだけで冬の寒さを乗り切るのは厳しいです。
床暖房を採用すれば、冬でも快適に過ごせます。
費用はかかりますが、冬に寒い部屋で過ごすストレスを考えると検討の余地はあります。
3つ目はシーリングファンの設置です。
シーリングファンを設置することで空気を循環させ、快適な室温を保てます。
特に吹き抜けがある場合は暖かい空気が天井近くにたまるため、シーリングファンがないと1階と2階で大きな温度差ができることになります。
□まとめ
今回は吹き抜けのメリットとデメリット、吹き抜けの熱効率を上げる方法を紹介しました。
住まいについては当社にご相談ください。
□経験豊富な建築士からのワンポイントアドバイス
明るくて開放感のある吹抜けは注文住宅の魅力のひとつですね。でもこんな心配も?
「冬は寒くないかしら?」
「エアコンの電気代が高くならない?」
コラムでも書かれている様にまず考える事はエアコンですが、ことさら大きくすることはありません。当社で8年前に造ったお宅では、38坪のお宅で、1階リビングと吹抜けの上の2階のホールにそれぞれ14畳程度のエアコンを設置し、家中を2台のエアコンのみで空調しています。
最初は1階のエアコンを主に稼働させていたそうですが、2階のエアコンをメインにした方が寒くなく、電気代もお安い事がわかり、今では2階のエアコンを優先して使っているそうです。
OB様に聞いた「外断熱にして良かったと思う瞬間!」第3位、
「吹抜けがあるのに以前住んでいた家よりも暖かい」の解説は、★★こちら★★