「夏は涼しく冬は暖かい家を建てたい」
1年を通して快適に過ごせる家を建てる際に、多くの方が気にかけるのが断熱性能です。
建物の断熱性能がどのくらい高いかを示す指標にUA値というものがあります。
今回は、このUA値がどういったものなのかと基準についてご紹介します。
注文住宅をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
□UA値についてご存じですか？
UA値について、詳しくご存じの方より初めて聞いたという方や、言葉は聞いたことがあっても意味は知らないという人の方が多いでしょう。
UA値とは、外皮平均熱貫流率の略称で、建物内部から外部へと逃げる熱量を外皮等の面積で平均した値のことです。
簡単に言うと、住宅外への熱の逃げやすさを示した数値です。
建物の省エネ性能を数値化するために定められました。
以下の場所の熱損失量を合計して、住宅の外皮面積で割ってUA値を算出します。
UA値が小さいほど熱が逃げにくく、UA値が大きいほど熱が逃げやすい住宅であるといえます。
・屋根（天井）
・外壁
・床
・窓やドアなどの開口部
・基礎
UA値と混同しやすいのが、C値・Q値です。
C値・Q値もUA値と同様に省エネ性能を示す数値ですが、UA値とは異なる点があるので、簡単にご説明します。
・C値
気密性能を表す指標で、家にどれくらい隙間があるかを数値化します。
・Q値
建物内部から逃げる熱量を延べ床面積で割ったものです。
UA値と似ていますが、UA値と違ってQ値は換気による熱損失も含みます。
□UA値の基準をご紹介！
UA値には、下記のように複数の基準が設けられています。
それぞれ異なる意味合いを持つ指標です。
・H25省エネ基準
・ZEH基準
・HEAT20 G1基準
・HEAT20 G2基準
さらにいくつかの地域に区分して基準値が設定されています。
たとえば、同じ静岡県内でも浜松市は地域区分6、熱海市は地域区分7と異なる区分で基準値が設けられています。
住宅のUA値が基準値より小さければ、基準を満たしていることになります。
引っ越しを検討しているエリアのUA値の基準について、ぜひ調べてみてくださいね。
□まとめ
本記事では、UA値についてご紹介しました。
本稿が皆さんのお役に立てれば幸いです。
断熱性能が高いと、冷暖房の効率が良くエネルギー消費を抑えられるため、環境にもお財布にもやさしいです。
UA値について相談のある方や静岡近辺で注文住宅をお考えの方は、お気軽に当社までお問い合わせください。
