「次世代の省エネ基準ってなんなのか」
この記事では、次世代の省エネ基準の変遷について詳しく解説します。
□次世代省エネ基準とは何かということについて
次世代省エネ基準とは、建物の省エネルギー性能を確保するために国が定めた指標です。
この指標は、1980年に日本で制定されました。
1992年に新省エネ基準へと強化され、さらに1990年に次世代省エネ基準へと強化されました。
そして、2013年に東日本大震災の影響を受け、改正省エネ基準が導入され、すべての住宅を対象に2020年から義務化される予定でした。
しかし、次世代省エネ基準の義務化は現在引き伸ばされています。
近年はカーボンニュートラルや世界的な動向からさらに住宅の省エネ性能についての基準は厳しくなる傾向にあります。
従来、日本の省エネ基準というのは世界の先進国に比べて低かったといわれています。
とくに窓が課題でした。こうした状況を改善すべく現在もなお、改正や省エネ基準の見直しが進められています。
□世界と日本の省エネ基準について
欧米は、健康という観点から最低室温規定が定められている地域があります。
寒い環境というのが人体に悪影響ということを国が認めていて、劣悪な環境下での住居を認めないことが制度で決められています。
日本では、省エネという観点からのみ基準であるためこの差は大きいです。
日本では、改革は進んでるように見えるものの義務化の延期など進歩としては遅れているといえます。
省エネ性能が数値化されれるようになったことは大きな成果ではありますが、基準としては20年前のものとほとんど変わりません。
逆に欧州はどんどん短い期間で要求水準が高まっています。
3〜5年というスパンで変わっているため、住宅の性能は欧米とどんどん差がついていくばかりです。
実際に日本の省エネの基準は、先進国の中では最低のものです。
住宅性能の表示制度が平成11年から始まりましたが、結局日本の制度の中でのものなため、世界最低基準レベルと言っても過言ではありません。
実際国の基準を超えているものでもそれが世界基準ではないことは知っておいた方が良い大事なポイントです。
□まとめ
次世代の省エネ基準について詳しく解説しました。
ご自分のお家は世界と比べた時どうなのかなど気になる方や
注文住宅を検討している方はぜひ一度当社にご相談ください。