
2025年2月16日 谷口 怜
中西工務店では木造軸組構法でも、火災に強いツーバイフォー工法と同様に「省令準耐火構造」という耐火性の高い構造を採用しています。「省令準耐火構造」だと認定されると火災保険や地震保険が安く抑えられます。
※当社では全棟「省令準耐火構造」を採用しております。
今回のテーマでは火災・地震保険が安くなる「省令準耐火構造」についてとりあげます。
省令準耐火構造とは
「省令準耐火構造」とは建築基準法で定める「準耐火構造」に準ずる防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅をいいます。
準耐火構造は防火・準防火地域として定められた地域で、建物に必要な耐火性能を持つ構造です。都市部や駅から比較的近い地域で防火地域や準防火地域と定められることが多いです。
防火地域の指定が無い地域でも「準耐火構造」に準ずる耐火性能を持つ「省令準耐火構造」とすることで、保険料が安く抑えることができます。
省令準耐火構造の特徴・基準
「省令準耐火構造」の住宅の特徴・基準は次の3つ基に定められています。
1.外部からの延焼防止
隣家などから火をもらわない
隣家からのもらい火による火災に備えて、屋根や外壁、軒裏を防火性の高い構造とします。
省令準耐火構造では、火の粉によるもらい火で建築物の火災を防止できるように、屋根材を不燃材で葺くことや、外壁及び軒裏は防火構造とすることなどが定められています。
2.各室防火
火災が発生しても一定時間部屋から火を出さない
火災を最小限に食い止めるために、省令準耐火構造では各室を防火上、区画する構造とし火が他室へと燃え広がりにくくします。加えて室内の内側(壁・天井)には火に強いせっこうボードを使用します。
構造材に燃え移るまでに相当時間がかかることにより、避難や初期消火が可能とりなります。
3.他室への延焼遅延
万が一部屋から火が出ても延焼を遅らせる
内部で火災が起こった際、火が住宅全体に広がりにくくするために火炎の通り道となるかべ天井内部の要所に木材や断熱材を使用したファイヤーストップ材を設けます。

ー構造と火災保険料の関係ー
建物の耐火性能が高いほど火災保険料(地震保険料)が安く抑えれらます。これは火災による延焼や倒壊のリスクが低いと判断されるためです。
保険料の算定に用いられる基準で、木造住宅の場合、「T構造」(省令準耐火構造)と「H構造」(一般木造)に分けられ、当然「T構造」(省令準耐火構造)の方が保険料を抑えることができます。
建築基準法の耐火性能ごとの区分と、保険会社が保険料を定める基準を照らし合わせると次のようになります。

5年間で約16万円の差ということは、30年間で約100万円ほどにも差があります。近年、災害が増加していることから火災保険料は上昇傾向ですので、それ以上に差が出ることが見込まれます。
ー まとめ ー
ツーバイフォー工法に対応できる会社が少ないため、あまり知られていないことですが、ツーバイフォー工法は火災保険料が安くなる傾向があります。
これはツーバイフォー工法の住宅が、その構造上、自然と火災に強い造りになることから、省令準耐火構造(T構造)の認定が取得しやすいためです。
当社では木造軸組構法でもツーバイフォー工法と同様に省令準耐火構造と認定される火災に強く耐火性能の高い家づくりをサポートしています。気になった方はお気軽にご相談ください。

2025年2月16日 谷口 怜