連日の猛暑が続くコロナ禍の中での夏休みがすぎました。

ご自宅で多くの時間を過ごされた方がおおいのではないでしょうか。私も多くの時間を自宅で過ごすことになりました。

 

連日の猛暑で家が冷えない。

私は築25年の重量鉄骨造の家に住んでいます。夏休み中、外は猛暑。2年前に新しくしたばかりのエアコンはフル稼働でも連日の猛暑で日中の室内温度は常に30℃超え。

 

エアコンが効果を発揮しだしたのは

夕方、陽が沈み始めてからでした。

あまりの暑さに家から避難したくなるような生活でした。

 

中古物件のこの家は、

天井裏を覗くとしっかりと断熱材が入っているのですが、施工方法が間違っているために

半分の断熱効果も得られていなかったのです。

 

幸いにも体調を崩さずに済みましたが、

今回改めて家づくりでの酷暑対策や

住環境の重要性を感じる機会となりました。

断熱・気密や換気性能がもたらす豊かなくらし

今や高気密高断熱は

当たり前のごとく宣伝されていますが、

「しっかり施工されている会社は半分もない」

という中西(当社社長)の言葉が過ります。

※中西は国交省関連機関より依頼され、全国で「断熱講習」の講師をしてきました。

 

今日は、きちんと施工された高気密高断熱や換気性能がどんなふうに暮しを豊かにするかをお伝えしたいと思います。

まず1つ目はヒートショック。

家の中で起きる事故の中でも常に上位に入っています。

例えば中西工務店の標準性能である高気密高断熱と換気計画をしっかり行うと、室中の温度差を2℃以下に抑えることができ、ヒートショックを防ぐことができます。

 

2つ目は健康被害です。

計画的な換気と外張り断熱を施すことにより「常にきれいな空気環境」が実現します。

特に外張り断熱は、壁内結露防止してアトピーやアレルギーなどの健康被害から身体を守ります。

高気密高断熱と健康被害を抑える空気環境はセットで計画して初めて効果を発揮します。

高気密高断熱の家は値段が高いという誤解

高気密高断熱や換気計画をするとしないとでは、当然コストが変わってきます。

「平成28年省エネ基準ギリギリの家」と

「中西工務店の標準性能」とでは

お家の計画にもよりますが、後者の方が約60~100万円前後費用が上がります。

 

そこで100万円ローンが増えたと仮定してみます。

35年変動金利1%で計算した場合

2800円/月支払が増えることになります。

ですが、ヒートショックや、お子さんがアレルギーになってしまった時の治療費や時間のリスクはグンと減ります。

家族全員分の掛け捨ての保険よりずっとメリットがあります。

 

さらに、当社コンフィーのページにある光熱費計算によると、光熱費は12000円/月も安くなります。

仮にそれが8000円/月とした場合の

支払総額の差を示したグラフを見てください。

どうでしょう?

「中西工務店の標準性能」の家では100万円ローンが増えたはずなのに

35年後ローン完済時には「平成28年省エネ基準ギリギリの家」よりも250万円以上の貯金ができる試算となります。

 

性能の低いお家は常に光熱費が発生し続けますが、高断熱高気密のお家は、それに熟知した者が設計し施工すれば、半永久的に効果は持続しメンテナンス費用もかかりません。

 

次回は「不良施工の高気密高断熱がもたらす家の短命化」についてお話させていただきます。

 

 

 

 

2020年8月23日  谷口 怜