どこが悪いの この家の間取り?VOL2 |
リビングにテレビが、置けなくなってしまった間取り
昨日に引き続き、今日も作ってはいけない間取りを見てみましょう。 このプランでの一番の欠点はリビングの使いにくさです。
テレビやソファー、家電品などの置き場所が明らかに不足しています。 昔のブラウン管方式のテレビですと厚みがありましたので コーナーに置くと便利でしたが、 現在は薄型テレビが主流ですので 壁面にレイアウトしなければなりません。
最低でも1.2m、出来れば1.5mの壁の長さが必要です。 その上でサッシが狭くならないように計画しなくてはいけません。 液晶の技術革新が猛スピードで進んでいますので、 ますますテレビの大型化は進んでいくでしょう。 又サラウンドシステムなどの音響システムやオーディオなどの スペースも確保しておきたいところですね。
又このプラン図には当初テレビとソファーが 配置されていませんでしたが、 この様に実際の寸法で書き入れて見ますと リビングに入ってからの動線が分断されて しまうことがわかりますね。 ソファーやテーブルが実際より小さめに書かれている ケースもありますのでご注意ください。
又南面にプロジェクターを配置する場合、 昼間は逆光で見にくくなります。 ご心配でしたら電源やCATV(アンテナ)などの取出し口を もう一箇所設置することも必要です。
ソファーのレイアウトは重要です
そしてテレビを考えるときに一緒に考えておきたいのが ソファーのレイアウトです。 テレビが大型化するにつれ適正距離も長くなってきます。 専用の家具を利用してコーナーにテレビをレイアウトする時は、 特にソファーのレイアウトが難しくなるので要注意です。
近すぎるのは見にくくなりますし目の為にもよくありません。 テレビの背面の壁からソファーの背面の壁までの距離は最低でも3.7m、 出来れば3.9mは確保しておきたいところです。
ほんとに必要?リビング続きの和室。
流行のリビング続きの和室を作る時には何の為に使うのか、 もうよく一度お考えください。 「ちょっとした和室」「両親が泊まりに来た時に」「子供が遊ぶため」 「ごろっとするのに」「将来親が来るかも」などと いろいろな理由で和室を考えますが、 よく検討しませんとかえって中途半端な和室に なってしまう事があります。
オープンにし過ぎますとリビングの壁が極端に少なくなってしまい 家具のレイアウトに苦心します。 子供を遊ばせることが主な目的でしたら、 フローリングを張った上から必要な時期だけ置き畳を敷き詰め、 子供が大きくなったら置き畳を外すなど、 臨機応変に考えますとスペースが無駄なく使えます。
置き畳や畳家具を上手に利用しましょう。
「うちはまだ子供が小さいので、ソファーは置かないです。」 とよくお聞きします。 確かに子育て中は、ソファーよりも床にごろっとしている方が、 怪我もないし便利ですよね、私もマンション住まいの12年間 ソファーを使わない生活をしておりました。
そうは言っても子供が小学生の高学年になり 私自身も45歳を過ぎまして、 床にごろっとしているのが結構億劫になり、 ついにソファーを購入しました。 当初からソファーのスペースは決めていたのですが、 3人掛けを購入したら和室入り口の引き戸が 半分隠れてしまいました。
最近では、便器な家具が売られています。 このお宅でも畳で仕上げた家具を設置しました。 中が収納になっておりますし、 お子様が大きくなったら外してしまうのも 良いかも知れませんね。
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担当 川﨑誠 |