どこが悪いの この家の間取り?VOL3 |
【分譲マンション編】
今日は、分譲マンションの間取りを見てみましょう。
毎週末、分譲マンションの広告が新聞の折込に入ってきます。 「3LDK2580万円、駅まで徒歩10分、東京駅まで新幹線で45分、 床暖房設備が標準装備、ツーウェイキッチン、 ゆったりシステムバス、2方向バルコニー、免震工法」 などキャッチコピーについグラッときてしまいますよね。
でもよく考えてみてください。新聞折込広告をよく見てみますと、 築2年位の中古マンションがたくさん売りに出されています。 もし住みやすいのなら当然住み続けていると思いますが、 なぜ住んで間もない時期から売却が始まっているのでしょうか?
転勤などで手放さなければならない理由もあるかと思いますが、 注文住宅の場合転勤になっても余程の事が無い限り 気に入った住まいを手放さないものです。
このプランの最大の欠点は、リビングの収納が少なすぎることです。
そして主寝室、子供部屋の収納もこれでは足りません。
分譲マンションの場合、決められた面積の中でいかに豪華で お値打ちかを演出する事が販売成績を左右させます。 その為には「ゆったりした2LDK」より 「ギュッと詰め込んだ3LDK」のプランを優先します。
そして部屋数を優先するために犠牲になる部分は、ズバリ収納です。 ウォークインクローゼットまでは無理としても、 せめて手持ちのタンスを置けるスペース位は欲しいですよね。
もう一つの欠点は、物を置けないことです。 マンションの場合どうしても中廊下タイプのプランが大半を占めます。 その上で2方向バルコニーやツーウェイキッチンなど 開口部を多くとった間取りが人気です。 そうしますと どの部屋も「物を置けない」部屋になってしまうと言うことです。
便利なキッチン横の可動棚
ここまでのお話をまとめますと、マンションを購入する場合、 まずは最低でも100分の1、出来れば50分の1の図面をもらい、 実際の家具の大きさを自分で書き入れてみることです。 その上でツーウェイにならないようにするなど 設計変更出来るか確認してみることがポイントです。 (最近は、和室を洋室にしたりする簡単なプランの変更を、 オプション設定しているケースが多いので)
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担当 川﨑誠 |