後悔しない土地選びってどうすればいいの? |
こんにちは 、中西工務店の川崎です。
さて今日は「失敗しない土地選びの秘訣」メールセミナー第4回目です。
「こんな所、よく買ったね」
と言う話を、時々聞きます。
よく注意すればわかるのに、余程買い急いだのか・・・。ちゃんと見ておけば、買わずに済んでいた物件です。そうならないために、安くても買ってはいけない土地について話しますね。
まず1つ目は、給排水が整備されていない(出来ない)土地です。(特に排水は勾配が無いと流れていきませんし、ポンプアップすると不要なコストが掛かってしまいます)
これは、結構あります。ある程度費用を掛ければ、整備出来る土地と、お金掛けても整備出来ない土地があるんです。
実際の例で言うと、二つのパターンがあります。
一つは、今まで使っていなかったから設備していないという土地。もう一つは、本来は整備しないといけないのに、整備せずに使っていた土地。後者は、お金が掛かるので、整備しなかった土地です。できれば、避けた方が良いですね。
まずは 不動産業者さんに、「給排水は整備されていますか?」と訊ねてください。
もし、出来ていないなら、費用が幾ら位掛かるかを聞いてください。(重要事項説明書には、記入が義務付けられていますが、早い段階で聞いておいた方が早く結論が出ますので、)
2つ目ですが、周辺に嫌悪(けんお)施設がある土地です。一般的に、このような施設がある周辺の土地は安いのです。例えば産廃処理施設や特殊な用途の工場です。
最新の消臭装置や防音装置が装備されていれば殆ど臭いや音は気にならない様ですが、古い施設の場合、風向きによっては、臭いがしてきたりするケースが有りますので、事前の調査が必要です。
又臭いや音に関しては、人それぞれ感じ方が異なるので気にならなければ、お買い得とも言えます。
又音に関して言えば、サッシの性能によって全く違う世界ですので、国産サッシはもとより、今では一般的に輸入されるようになりました輸入サッシも含め色々体感してみてください。
どちらにしても、最初にお話しした用途地域を確認する事はとても大切です。規制に守られている所が安心ですものね。ちなみに、このような嫌悪施設の有無は、契約時の「重要事項説明書」に書かれていますので、必ず早めにご確認ください。
3つ目ですが、大きな河川の近くや谷地にある土地です。これはある程度、想像つきますよね。河川の氾濫による水害とか、地盤沈下の不安もあります。ですから大きな河川の近くや谷地はなるべく避けてください。
最近川崎市で土地選びをしている方から
~昨年の台風19号で1.5m程浸水した地域の物件が近隣の相場より1000万円程安いので悩んでいます。~ と相談を頂きました。調査をした結果、このケースでは内水氾濫で当社の高基礎断熱「基礎蔵」で対応出来そうでしたので、前向きに考えてみるとの事でした。建物で何とかなる事でしたら、お買い得かもしれませんね。
それと最後の4つ目は、高台で見晴らしがいい土地です。えっ と驚くのは当然です。
確かに、こういう土地は、開放感や眺望が魅力です。バブルの頃に、傾斜地の造成が盛んに行われていました。人気があったのですね。
しかし、これも平地の土地と比べると基礎工事や地盤改良に必要以上にコストが掛かる事も有りますので、それらを含めますと、近隣の平地の土地と近い価格になると思っていた方が良いでしょう。
特に、掘込車庫付きの古い土地の場合、現在の法律では殆どのケースで掘込車庫の上には建物は建てられませんので、候補地がある場合、信頼のある設計士にご相談ください。
以上、4つの安くても買ってはいけない土地についてお話ししました。
最後にひとつ いずれもこの様な土地を絶対に買ってはいけないと言う事ではありません。
安いには、安いなりの理由があるということです。安くて良い土地はありません。ですから、安い土地を買う場合は、費用対効果やリスクについて一番最初に経験豊富な建築士に相談する事をお勧めします。
では、次回をお楽しみに 失礼します。
今日のヒトコト 契約前の「重要事項説明書」に記載される事は、当然重要なことですので、一番最初に聞いてください。
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担当 川﨑誠 |