海外の網戸の交換方法 OB訪問記 |
2020年6月28日(日)
沼津市で1999年に新築したI邸から 「網戸の戸車が動かなくなってきました。 ちょっと見てもらえますか?」というメールを頂いておりまして、 6月28日にご自宅に訪問いたしました。
「お久し振りです、スキーツアー以来ですね」 お子様が小さかった頃は当社主催のスキーツアーにご参加頂いておりましたが、 お子様が大きくなりますと、親と一緒に行かなったそうです。 ご主人様がぼやいていらっしゃいました。 どこでも一緒ですね、I様・・・
そういえばご自宅の擁壁にご近所の車が擦って、 「構造上大丈夫か見てもらえませんか?」 というご依頼もありましたね。 寸法を測り、さび付いて使っていない1枚をお預かりして 事務所で分解してみました。 アルミ製なので、一見すると国産汎用品でも合いそうなのですが・・・
海外製品特有のスプリング式の戸車が難敵、 押えるとバネの力で縮み、レールから外れにくくなっている構造です。
網戸本体の断面形状もレールにきちんと収まるかの確認が大切です。
網戸本体の枠の形状は当時と変わっておりました。 当時はコーナー部材を使いたて枠とよこ枠を接続していた為 コーナー部材のプラスチック部分が露出して下りましたが、 現在は、アメリカやカナダでも「留め加工」という 日本の45度に加工した部材同士を隙間無く接続させる技術を駆使して製作しており、 コーナー金物は隠れる納めになったそうです。 ※さすが、日本の技術! 日本では、木部もアルミも留め加工が一般的です。留め加工した窓枠 45度に切った部材を隙間無く接合します 木工家具の世界ではかなり複雑な加工もしますよね 当社で、1998年から2002年辺りまでに新築・増改築させて頂いていたお宅で使っていた、海外のサッシの供給元が廃業しており、サッシ本体の消耗部品は海外ディーラーからの輸入ルートを確保しておりましたので、そちらに相談。
断面形状は若干変わりましたが、サッシのレールに収まる部分の寸法をチェック、きちんと収まることを確認!
その他の部材も使えそうで、地元のサッシ業者さんとも組立方法の打合せを済ませ見積依頼、何とかなりそうでほっとしました。
伊東市のT様からも宿題になっていましたので、まとまったらご報告しよう。
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担当 川﨑誠 |