マイホームで失敗しないための資金計画のお話 VOL.1 |
2020.8.9 VOL.1
「住宅ローン、いったいいくら払えますか?」
人生で一番高い買い物は何でしょう?
それは、「住宅」ではなく「住宅ローン」である。
こんなお話は一度はお聞きになった事があるんでは?
ほとんどの方が30年以上に渡り、ずっと払い続ける まさに「住宅ローン」こそが、 人生の中で一番大きな買い物なんです。 その一番高価な買い物である住宅ローンを上手に組まないと 住宅ローンを払い終わるまでに 600万円以上損をしてしまうことも有り得ます。 毎月、1万円以上の差ですから大きな損害ですよね。
そんな事のないように今日から5回にわたり 毎週金曜日に「住宅ローン」を上手に選ぶ事や 家づくりをスタートする前解決しておかなければならない事を お伝えしたいと思います。
私共にお越しになるお客様に 「住宅ローンは毎月いくらくらい払っていけそうですか?」 とお聞きしますと、たいていの方は 「今の家賃が○○円なので、そのくらいかな?」 とお答えになります。
正しい資金計画は、 「住宅ローンの返済額」を「家賃」と比べること自体が 間違っている事から始まります。
それはなぜでしょうか?
そもそも「家賃」の決定要因は、 「需要」と「供給」のバランスです。 借りたい人が増えれば家賃は上がりますし、 空室が出れば、埋めるために家賃は下がります。 つまりおおむね金利の影響は受けない性質のものです。
ところが、「住宅ローン」は金利の塊のようなものです。 金利の影響をまともに受けてしまいます。
仮に月々7万円の支払いで、返済を始めた場合、 当初元金が2万円で利息が5万円だったとします。 ところが住宅ローンの種類によっては返済途中で金利が上がった場合、 毎月の返済額が変わらない代わりに、 2万円だったはずの元本が1万円に減り、 5万円だったはずの利息が6万円に増えてしまうことも 実際にはありえます。
この場合もちろんトータルでの総支払額も増えてしまいます。 では、住宅ローンはどのように組むのが正しいんでしょうか?
住宅ローンを組むときに、一番大切なこと 住宅ローンを組むときに,市場大切なことは、「年返済率」です。 分りやすく言うと、「コミコミ」年収の中から一体いくら住宅ローンの 返済を行うか、その割合が、「年返済率」です。
そして、「安全な」住宅ローンの年返済率の目安はといいますと、 年収500万円未満で30%まで 年収500万円以上で35%まで を絶対に超えてはいけないと言われています。
「エッ!! こんなには支払えない。」 と思った方は、この先をお読みください。 「なんだ、そんなもんか。」 と思った方は、この先を読まずにすぐにマイホームの計画を進めて下さい。
よく考えてみてください。 住宅ローンを「組む」「組まない」にかかわらず この返済比率の住宅ローンが支払えないとすれば、 そもそも「家計」のキャッシュフローそのものに 問題があるということです。
問題のある家計であれば、住宅を建てられないばかりか 子供の教育資金?車の買い替え?老後資金? いずれ問題がより表面化してくるでしょう。 だからこそ、 住宅を建てる建てないにかかわらず 「健全に住宅ローンを支払っていける家計にすることからはじめましょう」 という取り組みが必要なのです。
次回から出来るだけわかりやすい言葉で 家作りを始める前に考えておく家計&資金計画につきまして お送りしていきたいと思います。
次回は、 「3つの家計チェックポイントとは、その1 浪費&車」 家作りを始める前に必ずチェックしておくポイントをお話します。
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担当 川﨑誠 |