実は、その本当の理由は熱橋を防ぐため。窓のデザインの流行ではないんです。
窓全体の性能は、ガラスの性能と、枠の性能を合わせたものになります。
ガラスの性能をUg値(ガラスの熱還流率)、枠の性能をUf値(フレームの熱還流率)と言います。
そしてふたつを表面積を按分して、あわせた性能にしたのがUw値。(窓サッシの熱還流率)
例えば、ダブルLow-Eアルゴン入りのトリプルガラスのUg値は、0.58くらい。対して枠部分のUf値は、樹脂で1.5くらい、アルミ樹脂だと2.0を超えたりもします。
つまり、窓全体の性能というのは、高性能なペアガラスやトリプルガラスになると、ガラス部分がメインの断熱になり、枠部分は弱点ということになります。
枠が細ければ細いほど、窓のトータル性能は高くなる。
実際に今年の冬、当社事務所でサッシの表面温度を測ってみました。
2026年2月9日AM7:30、最低気温マイナス7℃(2026年の最低気温)を記録

【樹脂サッシ】

遮熱LowEペアガラスの表面温度 13.7℃

枠の表面温度 12.9℃
その差は0.8℃。
【アルミサッシ】

クリアペアガラスの表面温度 13.3℃ (樹脂サッシのガラスとほとんど差はない)

枠の表面温度 9.7℃
その差は3.6℃。
年中無休24時間、冷たさを室内に伝えるので、このちいさな差が、大きな快適さの違いになってしまいます。
だから、日本では断熱的に不利な、アルミを使った窓は、枠をどれくらい薄くできるのか、部分的に断熱的に有利な樹脂を使うか、ということに腐心します。
枠を薄くすることで断熱性能は向上します。しかし、枠の厚みは窓の強度に影響を及ぼします。頑丈な枠があれば、大きなガラスを組み込み、大きな開口部をつくることができますが、枠が細くて貧弱だと、大きなガラスを組み込むことはできません。
相対的にガラスの面積が大きくなれば、窓全体のUw値も下がるのですが、そこまで巨大な窓が使われない日本の住宅においては、需要は多くないと見込んで、枠を細くする方向で開発が進められました。
海外で言うアルミサッシって、こんな感じのものを言います。

アルミ部分は表面にちょっと出ているだけで、殆どは樹脂で構成されています。
アルミの無機質な感じをインテリアに生かしたい!という設計者のための、超高級窓になります。
残念ながら、日本はこれでも、アルミ樹脂複合窓。
両者が全然別物であることがわかるかと思います。
せっかくの世界のスタンダードに近づくチャンス!みすみす逃してはもったいないのですが、30年住めればいいといった風潮が、まだまだサッシを作る際にも残っているのがさみしい限りです。
さて、当社では、ご入居後のお宅で測らせて頂いてきましたデータをまとめ、本当に快適な住まいにする為に、計画時にするべき内容を、皆様にお伝えする会を催したいと思います。
2026年3月21日(土)、22日(日) AM10:00~15:00
当社柳沢ショールーム(ご予約制)
下記にひとつでも当てはまる方は、ご参考になるかと思います。
❓高断熱、高気密住宅なのにあまり快適でない。
❓昨年までに比べ、冬の電気使用量が大巾に増えた。
❓なんとなく、隙間風があるような気がする。
❓床が冷たい。
❓将来マイホームを持ちたいので、環境にやさしく省エネな家にしたい。
イベント当日まで、データのご案内を続けてまいりますので、ご参考になさってください。
当社の施工エリアは、沼津市・三島市から小山町・南伊豆町まで静岡県東部になります。その他の地域でご検討される方もご相談ください。
|