昨年母屋に住む両親を看取ったが、
300坪の土地に母屋・自宅の2棟の建物があり、
来年からの固定資産税対策と、終の棲家を
どこにしたらいいのか相談したい。
函南町のI様から上記のご相談を頂きました。
まずは概要とお客様のご要望をまとめます。
概要
・来年から土地建物の固定資産税が合計60万円位掛かってくる。
・母屋は築55年、平屋の木造で現在駐車場は1台
・自宅は築25年、木造2階建ての注文住宅で駐車場は3台以上
ご要望
・所有不動産の一部を賃貸して固定資産税+αの収入が欲しい。
・老後の事を考えると、自分たちが平屋の母屋にリフォームして住み、自宅を賃貸にする事を考えているがプロの目から見てどうか?
・全てを一括して売却し三島駅徒歩圏内のマンションへ住み替えも考えている。
当社からのご提案
・今回最優先する課題は固定資産税の原資を作り出すことです。第1希望の母屋リフォームのご予算とご自宅の賃貸相場を表にしてお持ちしました。
・リフォームのご希望と現地調査の結果、リフォームのご予算は1000万円程度になることが予想されました。
・賃貸相場は8万円~10万円/月が予想されます
・通常のリフォームと異なり今回の場合収益性が求められますが、20年間の収支でも良くて4万円/月(48万円/年)とお客様のご要望には届かないことが分かりました。
〇I様の今回のケースの様に、自宅を貸す為にご実家をリフォームしなければならないケースなどでは、リフォームの費用も含めて収益性を考える必要があります。数値化すると課題と方向性が見えてきます。今回のヒアリングでI様の基本方針はご実家の単独での賃貸と決まりました。和風の数寄屋建築の建物でもあり、住宅のみならず別の用途での賃貸の可能性もあり、次回のご提案はその辺りにポイントを絞って行う予定となりました。
(続く)