新しく住宅を購入したいとお考えの方は、気密性の重要性について理解しておくことをおすすめします。
気密性を高くすることで、部屋の室温を安定させられるといった様々な利点があります。
そこで今回は、気密性の高い家の利点について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

気密性の高い家が持つ1つ目の利点は、室内の気温が外気から影響を受けにくくなることです。
隙間が無く、部屋の中が外気からシャットアウトされるため、部屋の温度が一定に保たれやすいです。
例えば、寒い冬に窓のそばが寒かったり、夏の日差しが照りつけているときに部屋全体が暑くなったりという状況が起きにくくなります。
部屋の中を1年中快適にするためにも、気密性の高さは大切です。

2つ目の利点は、冷暖房の効率がアップすることです。
気密性を高くすることで、部屋の中の空気が外に逃げにくくなるため、部屋全体を効率的に冷やしたり暖められたりします。
そのため、エアコンの使用効率が大幅にアップし、一般的な住宅と比較したときに、冷暖房の使用を控えられる場面が増えるだけでなく、光熱費の削減にも期待できます。

3つ目の利点は、ヒートショックの予防につながることです。
暖かい場所から寒い場所へ移動したときの急激な温度変化によって、心臓や血管に負荷がかかることをヒートショックと言い、冬場によく見られます。
特に、日当たりを考えて北側に配置されるのが一般的な浴室やトイレと、暖房によって暖まっているリビングや居室との移動の際に注意したい現象と言えます。
しかし、家の気密性を高めることは、同時に断熱性能が高いということを意味します。各部屋の温度差が少なくなるため、ヒートショックの発生を抑えられます。

1つ目のコツは、断熱性も同時に検討することです。
気密は断熱材ときってもきれない関係にあり、
キチンと断熱材を施工すると、それだけで気密性能が良くなります。
気密性と断熱性はセットで考えるのがおすすめです。

2つ目のコツは、換気設備にあります。
気密性の高さと同時に考えなければいけないのが、家の中の空気を循環させることです。
気密性が良くなると風や温度差の影響が少なくなるため、換気が重要になります。
家中全てに新鮮な空気が行き渡らせたり、空気を動かして攪拌することが重要になります。
そこで、2階に換気扇を設置したり、シーリングファンを設置したりしましょう。

3つ目のコツは、玄関ドアや外部の窓の選び方にあります。
ある程度の隙間を作ることで、引き戸は動かしくやすくなるため
引き違い窓や、玄関引き戸は気密性を確保しにくい構造をしています。
玄関は開き戸を選んだり、窓は、縦スベリ窓などを選ぶと気密性能を高めることができます。

今回は気密性の高い家の利点について中心に紹介しましたがいかがだったでしょうか。
住宅の気密性能と断熱性能を高めることで、かなり快適な生活が送れることがお分かりいただけたかと思います。