当社の場合、基礎断熱のベタ基礎が標準です。
- 根切り(基礎のために土地を掘ること)を行い、砕石を敷き、地面を固めて、ベタ基礎の下の地面全体にシロアリ駆除処理を施してから、鉄筋を図面通りに並べます。
- この時点で保証会社の検査があり、鉄筋の配置や本数、継ぎ手の長さを確認します。
- 検査合格後に、1回目のコンクリートを打ちます。この際、地中の水位が浅い地域においては、基礎の一体打ちという面倒な工法をあえて採用しています。
- 地下水位が普通の地盤においては、2回目のコンクリート打ちをします。この立ち上がりのコンクリートは「基礎部分の梁」として作用するため、地震対策にとってたいへん重要な部分です。コンクリート強度も十分な安全率を考慮した強さにします。当社では基礎の構造計算を、あえて低い値の18N/mm²で計算しています。この値をクリアーした基礎断面や基礎配置に、実際の施工時には24N/mm²のコンクリートを使用します。さらにコンクリートの打ち込み時の気温によっては27N/mm²のコンクリートを使用し、補正割増しを行います。寒い時期の施工には、凍結しない寒中コンクリートに変更して使用します。
◆コンクリート強度の判断基準
- コンクリート強度24N/mm²
大規模補修不要予定期間65年 共用限界期間100年
- コンクリート強度18N/mm²
大規模補修不要予定期間30年 共用限界期間65年
こうして基礎が完成すると、第三者機関JIO(ジオ)の検査員が基礎コンクリート強度を測定し確認します。また当社では、基礎に土台が載る部分=天端(テンバ)の水平がプラスマイナス3mm以内という独自基準を定めています。この基準を満たすため、レベラーと呼ばれる流動モルタルで完璧を期します。